情報通信工学部門では、光電磁からワイヤレス、ネットワーク、メディアに至るまで、最先端の情報通信技術を総合的に学べる教育プログラムを用意しています。

- 情報通信工学コース 博士前期課程(修士)の講義情報 -

授業科目【担当教員】 授業内容



電気電子情報工学セミナー
 【全教員】
所属する各研究室において、当該コース分野の研究・技術に関する最新の専門的課題についての調査・発表や討論、各自の研究テーマや研究推進に関する討論、あるいは、学会発表を通じた研究成果の発表や討論、インターンシップを通じ外部の研究者や技術者との意見交換、並びに学術誌等への論文投稿を行うことなどにより、研究推進のために必要な基礎的事項を修得させるとともに広い視野を涵養させる。
情報通信工学演習
 【全教員】
当該コースの選択科目について演習・実習を行う。



フォトニックネットワーク工学
 【丸田章博教授】
応用数学および電磁気学を通して、光ファイバ通信技術の基礎理論を修得することを目指します。
マルチメディア信号解析
 【新田直子准教授】
画像・映像・音・テキストなどの様々な情報伝達メディアを用いたマルチメディアデータの増加に伴い、その解析技術の重要性が高まっている。本講義では特に画像を例にとり、画像から情報を抽出するための基礎的な処理技術、及び抽出した情報の意味内容解析に必要なパターン認識の基礎理論を、適宜演習を交え習得させる。
コンピュータネットワーク
 【松田崇弘准教授】
コンピュータネットワークで用いられるネットワークプロトコルのプロトコル階層について講義する。特に、各階層の役割や階層間の相互影響などの観点を重視し、複雑な動作を行う各階層のプロトコルが協調することで、どのようにコンピュータネットワークを用いた通信が成り立っているかという点を習得する。また、インターネットプロトコルであるTCP/IPを例にとり、実際のコンピュータネットワークプロトコルについても解説する。
信号検出論
 【衣斐信介准教授】
通信システムを構築する上で基本要素となる「信号検出論」、「確率論」、「情報理論」に関する講義を行う。急速に高度化する情報通信社会における通信トラフィック増大に対し、通信の物理層の観点から柔軟に対応するためには、送受信の一対一通信ではなく、多対多通信への展開が望ましい。その展開の理論的背景を「多次元信号処理」の視点から体系立てて解説する。
光伝送工学
 【井上恭教授】
光通信システムの基本項目である光信号のファイバー伝搬特性について述べる。具体的には、光ファイバーの分散、光増幅伝送、ファイバー中の光線形現象、など。
データマイニング工学
 【鷲尾隆教授】
 【河原吉伸准教授】
大量データから有益な知識を発見するデータマイニング技術を講義する。始めに、本技術が社会的にどのような意義を持ち、どのような場面で役立てることができるかを論じる。次に基礎となる統計解析、機械学習、データ探索の理論につき解説する。また、実問題適用事例を紹介し、実応用の留意点、得られる効果などを論じる。授業出席とレポート提出を通じ、学生が主体的に学習に取り組める環境を提供する。
通信トラヒック工学
 【滝根哲哉教授】
即時系に対する通信トラヒック理論について講義する。確率論に関する若干の準備の後、連続時間マルコフ連鎖の諸特性、可逆性ならびに順可逆性について概説した後、対称な待ち行列の定義とその性質について述べる。これらの結果を踏まえて、アーラン即時モデル、資源共有モデル、呼損網など即時系に対する通信トラヒック理論を解説する。
メディア・セキュリティ
 【馬場口登教授】
情報セキュリティはさまざまな観点から捉えられるが、マルチメディアコンテンツのネットワーク上での流通におけるセキュリティ技術という観点に基づき講義する。具体的には、鍵方式、ディジタル権利管理、情報ハイディング技術(ステガノグラフィ、電子透かし)、ならびに画像・音声・映像・文書への応用について述べる。
移動体通信工学
 【三瓶政一教授】
移動体通信システムを構築する上で最大の障害となる移動通信伝搬路の特性、移動通信伝搬路経由で信号を伝送した場合の伝送特性、回線設計法、およびセルラーシステムのセル構成技術に関して理解できることを目的とする。
量子光工学
 【井上恭教授】
光の量子的性質について講述する。まず、光の最小エネルギー単位である光子について述べた後、光を量子力学的に取り扱う定式的手法を導入する。それを使い、光子の集団に現われる量子性(量子雑音、自然放出)、及び1光子状態の持つ量子性(重ね合わせ状態、量子もつれ、量子干渉)について述べる。
知的情報処理論
 【駒谷和範教授】
 【古崎晃司准教授】
知的な計算機を実現するために必要となる人工知能技術について学ぶ。特に、パターン認識や知識工学および、これらの発展にあたる音声認識や対話システム、オントロジー工学やセマンティックウェブについて論じる。
計算の理論と情報セキュリティ
 【宮地充子教授】
 【河内亮周准教授】
情報セキュリティの基盤である計算量理論を学び、数理科学的アプローチを駆使して計算とは何かという本質を理解することを目指す。 さらに離散数学を理解し、離散数学・計算量理論の重要概念を通じて情報セキュリティ・暗号技術にどのように展開するのかについても学ぶ。
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