「声の届かない遠く離れた人と意思の疎通を図りたい。」太古の昔から人類は、自身の存亡を賭けて、その身体能力を超えたコミュニケーション能力を獲得するための技術開発を営々と続け、烽火通信、旗振り通信、腕木通信などにより、軍事、経済活動での優位を争ってきました。
19世紀における電磁現象の解明は、電磁現象の通信技術への応用の端緒を開き、モールスによる公開電信実験(1837年)、ベルによる電話の発明(1876年)、マルコーニによる無線電信の実用化(1895年)などの現代電気通信技術の礎が築かれました。
このように長足の進歩を遂げつつあった電気通信技術に関する専門的な研究者・技術者を育成する目的で、1940年に本学の前身にあたる大阪帝国大学に、国立大学としては初めて通信工学科が創設されました。その後、1953年に大学院工学研究科通信工学専攻が併置されています。20世紀後半を通じて、電子工学、情報工学など劇的な技術革新をとり込み(生み出し)ながら、情報通信技術をリードする研究開発を行うとともに、明日を担う人材の育成に努めてまいりました。
21世紀を迎え、携帯電話、インターネットなどの日常生活に欠くべからざるインフラストラクチャーとして定着した情報通信ネットワークは、ますますの高速化、大容量化、高機能化を求められております。そこで、更なる研究・教育力の強化を目指して、旧通信工学専攻を母体として、電気電子情報工学専攻「情報通信工学部門」が2005年4月1日に発足しました。当部門は、以下のキーワードに代表される分野で世界をリードする研究を行うとともに、それらの技術を体系的に理解した研究者・技術者を育成することを目指しています。
>>情報通信工学部門の沿革
情報通信工学部門の研究キーワード
■ オントロジー工学
■ 機械学習
■ 広域帯マルチメディアネットワーク
■ 広域帯ワイヤレス通信
■ コグニティブ無線
■ コンピュータネットワーク
■ セマンティックWeb
■ ソフトウェア無線ネットワーク
■ 地球環境観測
■ 超高速光通信ネットワーク
■ データマイニング
■ 電波エージェント
■ ネットワークデザイン
■ 光非線形通信
■ マルチメディアコミュニケーション
■ メディアセキュリティ
■ リモートセンシング
■ 量子光通信
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